麦わら冒険隊〜エピソード2 ヤっちゃってゴメン〜

第二章 流血の古城

城の中は年月のせいであちこち傷んではいたものの、予想に反してそれほど荒らされていなかった。

「ほんとにもんすたーがすんでるのかな〜?」

「全くだぜ。結構綺麗なモンじゃねぇか」パセックの意見に同調して俺は中を見た感想を漏らした。

「油断するな。ピクニックに来たワケじゃないんだぞ」グレッグの言葉に彼の後ろに続くリディアとミュランが無言でうなずく。

(やれやれ、お堅い連中だぜ)と口の中でつぶやきながら俺は最初の扉に近づいた。すると中からモンスターの ---- というより、俺には理解不可能な ---- 言葉が聞こえてきた。

話し声はかなりうるさかったせいもあり、後ろの4人にも聴こえていたようだ。振り向くと皆戦闘態勢を整えていた。

俺はグレッグの旦那に目配せを送ると、剣の柄に手を掛けながら思い切り扉を蹴破った────!


DM:準備を整えて)ではいよいよ城の探索に入ります。準備オッケー?
プレイヤー一同:オッケーでーす(笑)。
DM:よろしい(笑)。じゃあ君達が城の中に入って改めて中を見渡すと、正面だけではなくて左右にも扉があったことが分かる。あと正面の扉は行き止まりではなくてT字路の向こう側にあることも見えるよ。だから正面の扉の前で通路は左右に続いているね。
グレッグ:城の中の状態はどんな感じなんですか?
DM:それほど荒れ果てているといった様子ではないね。年季は入っているけれども。
リディア:モンスターとしても自分たちの住処をわざわざ壊したりはしないでしょう。
パセック:それもそうか。
ヤーシュ:で、どうする? どっから攻める?
グレッグ:正面と左右に扉が一つずつ・・・こういう場合は左から、というのがセオリーだ。いわゆる『ダンジョン左手の法則』ってヤツさ(笑)。
ヤーシュ:その出典がどっからなのかはともかくとして(笑)、リーダーに従って左の扉から調べます。
DM:君がその扉に近づくと、中から音が聞こえてくるね。
ヤーシュ:音? どんな感じの?
DM:話し声っぽいね。ただし君には何語なのかさっぱり分からない。音はかなりうるさいから他のみんなにも聴こえるね。
パセック:誰か何を話してるか分かるのはいますか?
DM:えーと・・・(全員のキャラ紙を見て)リディア、君にはところどころ分かるかな。ホブゴブリン語に近いね。
リディア:・・・ははぁ。なるほど。で、話の内容は?
DM:君に分かる部分から推測すると、おそらく金の話っぽいね。
ヤーシュ:何にせよモンスターなんだろ? だったら突撃あるのみ!
グレッグ:やれやれ(ため息)。だが今回はヤーシュに一理あるからな。
パセック:戦闘準備を整えますか。
リディア:私も右に倣います。
DM:了解。で、扉はどうするの?
ヤーシュ:蹴破る(笑)。どうせ罠なんてないだろうし、不意打ちできるかもしれないし。
DM:君がそうすると扉は派手な音を立てて壊れるね。そして中の様子が全員の目に飛び込んでくる。二匹のモンスターが宝石を挟んで向かい合ってるね。扉が突然壊されたのでビックリしてる様子だね。
リディア:モンスターというのはやはり・・・。
DM:そう(ニヤリ)、君の予想通りゴブリンだ。
パセック:不意打ちは成功したんですよね? とりあえず前に出ます。
グレッグ:私も出ます。
ヤーシュ:僕も剣を抜いて前に出ます。(舌でなめる仕草)「今宵の我が剣は血に飢えておるわ」(笑)
プレイヤー全員:そりゃお前だろ!(爆笑)


PC達麦わら冒険隊はあっさりゴブリンを倒して宝石といくばくかの金を手に入れ、次の部屋へ進む。しかしその部屋にはめぼしいものは何もなく、入り口正面の扉へとやってきた。そして・・・


DM:さて、例によってヤーシュが扉に聞き耳を行うと・・・(コロコロ)お、何か聴こえるね。どうやら寝息のようだ。
パセック:こんな城で寝てる奴がいるのか(笑)。
リディア:鍵穴とか、中をのぞけるような穴はありませんか?
DM:そういうのは特に見当たらないね。
ヤーシュ:鍵はかかってないんですよね? だったらそっと開けてみましょう。
DM:(コロコロ)・・・扉はほとんど音もなく開いたね。部屋の中にはベッドがあって、一人の人間の男が寝ているのが見える。あと突き当たりの壁には扉があるね。
グレッグ:とりあえず扉はおいといて、男の様子をうかがってみたいんですが。
DM:そうすると男が目を覚ますね。始めはちょっと寝ぼけてるけど、状況を把握すると驚くね。「だ、誰だ? 君達は」そういって話し掛けてくる。
パセック:「ぼくはパセックだよ〜」(笑)
リディア:見た目ただの一般人なんですか?
DM:そうだね。一応斧と革鎧で武装してるけど。
グレッグ:とりあえずいろいろ話してみよう。我々の来訪の目的を告げて、城の情報を聞き出します。広さとか、モンスターの数とかを尋ねてみたいんですが。
DM:君の質問に男は首を振って応えるよ。「この部屋から奥へは行ったことがないので・・・」
ヤーシュ:「そもそもあんたはここで何をしてたんだい?」
DM:「私は旅の商人をしております。この城は交易の途中雨露をしのぐ場所として使っておりました」
リディア:なるほど。だからこの部屋から奥へは行く必要がないんですね。
パセック:この部屋の奥の扉は?
DM:男が言うには中庭に通じてるそうだ。
グレッグ:では改めて男に退去を勧告しましょう。「この城はある人が買い取ったから、住居侵入で訴えられたくなかったら出て行きなさい」と伝えます。
DM:君のその言葉を聞いて男は左右の壁を斧の柄で2,3度叩くね。すると部屋の入り口の扉から二人の男が顔を出して様子を伺いにくるよ。
ヤーシュ:お仲間がいたのか(笑)
DM:男は彼等に事情を説明して一緒に城から出て行くね。「お気をつけて」その一言を残して。
リディア:やれやれ、ホントに地上げをやる羽目になりましたね(笑)。
パセック:「じあげ〜、じあげ〜」(笑)


・・・その後も麦わら冒険隊は時にはモンスターと戦い、時には不法滞在者に対して地上げしながら(笑)城の中を探索していった・・・


パセック:それにしても部屋数多いなー。
リディア:ホーンテッドマンション、いや、キャッスルですな(笑)。
グレッグ:さて、では次の部屋の探索に取り掛かりますか。
ヤーシュ:ではマスター、いつものやつ(笑)。
DM:(コロコロ)・・・音しない、罠ないと感じた、鍵かかってない。
ヤーシュ:では開けます。
DM:君が部屋の扉を開けると、テーブルが4脚、手こぎポンプ一台、古いストーブ一つ、といったモノが確認できる。いずれもかなり埃をかぶってるね。どうやら見た感じキッチンのようだ。あと部屋の隅に箱が一つ見えるね。
ヤーシュ:(目を輝かせて)?! ではそれは僕が調べましょうか。
グレッグ:では我々は部屋のほかの部分を探索、という形で。
DM:了解。あ、ちなみにミュランはいつものように部屋の外で見張りね。(←ここまでの冒険中戦闘以外はずっとミュランはこうしていた)
ヤーシュ:箱の状態を詳しく教えてください。
DM:大きな皮製の箱だね。フタがしてあって皮製のひもでくくられているのが見て取れるよ。
ヤーシュ:(・・・ということは罠の可能性はかなり低いか・・・?)では開けます。
パセック:!!
リディア:!!!
グレッグ:!!!!
DM:(早口で)君が開けた箱から毒ガスが噴出した。全員対毒のセービングスローをして。ミュランは部屋の外にいたから無事ね。じゃ、頑張って(爆笑)。
パセック:おーい!!!
リディア:貴様という奴はー!!!
グレッグ:またかー!!!
ヤーシュ:え? あれ?
DM:(まだ爆笑中)まぁまぁ。とりあえずセービングスローをしようか。
パセック:(コロコロ)ふぅ、成功。
リディア:(コロコロ)成功です。
グレッグ:(コロコロ)くっ、失敗。
ヤーシュ:(コロコロ)ダメでした〜。
DM:失敗した人は12点のダメージを受けて。成功したら半分で良いからね。
パセック:まだ生きてます(苦笑)。
グレッグ:こっちもなんとか(苦笑)。
ヤーシュ:死んだー、(ペンダントが)光ったー、復活したー(笑)。
リディア:しーにーまーしーたー(泣)。私も光って復活です。
ヤーシュ:あれ? リディア成功してなかったっけ?
リディア:HP3点でどうやって生き延びろと?!(涙)
DM:あぁ、そういえばリディアって虚弱体質だったっけ(笑)。
ヤーシュ:あ、そっか。エクスキューズミー(しれっと)。
リディア:罠感知に失敗したならまだ許そう。何故味方に殺されにゃならん?!(怒)
グレッグ:全くですな。
DM(知恵ある剣):「ねぇねぇ、パセック」
パセック:「なぁに?」
DM(知恵ある剣):「あの盗賊ヤバイんちゃうん? (パーティーから)解雇した方がいいんじゃないの?」(笑)。
パセック:「う〜ん。でもいちおうなかまだし・・・。もうすこしようすをみてからきめようよ」(笑)。
DM(知恵ある剣):「そっか。お前っていい奴だな」
パセック:「そう? それほどでも・・・」
ヤーシュ:マスターまで僕をイジらないでくださいよ(笑)。
グレッグ:しょうがないだろう。そのためのアイテムなんだから(笑)。
DM:バレたか(笑)
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