麦わら冒険隊〜エピソード1 喰われたらゴメン〜

第1章 旅立ち

「親父、美味いネタはあるかい?」

冒険者ギルドについて早々、カウンターのマスターに俺はそう言って声を掛けた。

「いらっしゃい・・・なんだ、お前さん新米じゃないか。そのナリは盗賊か?」

俺の真新しい装備を見やって、マスターが尋ねてきた。

「まぁな。だが、そんじょそこらの新米と俺様をいっしょにされちゃあ困るぜ」

その言葉にマスターはふん、と鼻で笑い、

「それはこれからお前さん自身が証明して見せるこったな」

と応えながら、

「だが、ちょうどいい具合に依頼があるぞ。お前さんみたいな駆け出しにピッタリの、な。なんなら、こっちでパーティーを見繕ってもいいが、それでいいか?」

と、訊いてきた。

「ああ、そっちは任せる。腕のいい奴らを頼むぜ」

「決まりだな。じゃあお前さんの名前を聞いておこうか」

「俺の名は・・・・」


DM:さて、君達は冒険者になったばかりの駆け出しだ。今日も今日とて依頼もなくヒマを持て余していると、冒険者ギルドから連絡が入った。
グレッグ:全員に、ですか?
DM:そうだね。君達がギルドに登録したのがほぼ同時期で、駆け出しどうしだということで、ひとくくりにされてるんだね。
パセック:じゃあもうパーティーは組んでいる、と?
DM:ギルドに行ってから紹介される形になるかな? みんなに異存がなければ。
リディア:いいんじゃないですか、それで。
ヤーシュ:僕も構いません。
DM:じゃあそれでいこうか。で、ギルドで一通り自己紹介が済んだらマスターが早速依頼について話してくれるね。
「洞窟の調査に行って欲しい」
グレッグ:「ほう。洞窟ですか」
DM:「ここから二日ほど歩いた所に村が一つあるんだが、そのはずれにある丘のふもとに突然洞窟が出現したそうだ」
リディア:「洞窟が、突然?」
DM:「うむ。今のところ怪物が現れたりとかいった村に直接の被害は出ていないんだが、なにせ突然のことで村人が少なからず動揺していてな。ギルドに調査を依頼してきた、というわけだ」
ヤーシュ:「で、俺たちの出番ってわけですか」
DM:「こんな使い走りみたいな依頼、駆け出しのお前達で充分だろう?」
パセック:「かけだし〜。かけだし〜」(笑)
ヤーシュ:「やれやれ、こりゃお宝は望めないかな」
DM:「なんだ? 文句があるのか? お宝が欲しいならいいネタがあるぞ。何でも遥か北の山奥にドラゴンが・・・」
ヤーシュ:(敬礼して)「は。では、洞窟の調査に行って参ります」(笑)
DM:「よろしい。依頼料は一人500Gだ。あとは村で話を聞いてくれ」そういってマスターは仕事に戻ってしまうね。
グレッグ:では我々も保存食を用意して、早速村に向かいますか。
DM:村の場所は街道沿いだし問題なく分かるよ。君達が村に着いて話をすると村長さんが出てくるね。
「おお、貴方がたが冒険者さんですか?」
グレッグ:「ええ。ギルドの依頼で……」
DM:「いやいや、遠いところをわざわざすいませんな。なんせこんなことワシが村長になってから初めてでして、どうしたらよいやら途方にくれておったんですじゃ」
リディア:「まぁ、無理もありませんな」
DM:「とりあえず村のモンはここ数日洞窟には一切近づいておりません。で、皆さんはこれからどうなされますか? 今日はもうお休みになられるのでしたら、こちらで宿の手配をしますが・・・」
ちなみに今は昼過ぎくらいだね。
グレッグ:洞窟まではここからどのくらい?
DM:だいたい二、三時間くらいってとこだね。
パセック:夕方くらいに洞窟について、それからトライするっていうのは無謀っぽくない?
グレッグ:だな。じゃあ今日は休んで、明日朝イチから出発、ということで。
DM:了解。じゃあ次の日の朝になる。村人が一人案内役でついてくるね。彼の先導で歩いていくと、聞いていた通り丘のふもとに出る。でも洞窟らしいものは見当たらないね。
ヤーシュ:村人に聞いてみよう。
「ほんとにここで間違いないのか?」
DM:「は、はい。確かにここに洞窟があったんですが・・・」
彼の言うところをよく見てみると、土砂崩れか何かで入口が塞がっているのが見て取れる。
グレッグ:入り口が埋まった、ということか・・・。
ヤーシュ:どうする? 旦那。
グレッグ:このまま何もしないというワケにもいくまい。とりあえず村人を帰そう。
「あとは我々で調査しますので・・・」
DM:「そうですか。それじゃよろしくお願いします」
村人は一礼して村へ帰っていくね。
グレッグ:とりあえず周りをぐるっと見回してみたいんですが?
DM:特に変わったものは見当たらないね。
パセック:丘って言ってたよね? 他に洞窟らしいものはないの?
DM:君達がざっと調べた限りでは、ないね。
ヤーシュ:帰ろっか。依頼料だけいただいて(笑)
リディア:この状況でさっさと帰って、金をもらえると思うかね?
パセック:どうする?
グレッグ:現状何もやれませんな。一晩洞窟の入り口だったところで明かしてみるかい? で、変化がないなら帰ろう。
パセック:それしかないね。じゃ、そゆことで。
DM:はいはい。じゃあ次の日になるね。え〜っと、パセック。
・・・《註1:DM:きっとパセックに振ればやってくれるはず・・・。間違いない!》
パセック:はい?
DM:君が朝目を覚ましてふと見ると、珍しい蝶がひらひら舞っている。
パセック:!!(両手を頭上でひらひらさせて)
「うわ〜い、ちょうちょ〜、ちょうちょ〜」(笑)
DM:(ナイスロール!)蝶を追いかけていた君は足元にあった穴に気付かず、転落してしまう。
パセック:「あれ???」(笑)
DM:じゃあパセックはそのまま気絶してて。さて、他の人たちが朝目を覚ますとパセックがいないのに気付くね。
ヤーシュ:ったくアイツはどこ行きやがった?
リディア:どうせそこいら辺をうろつき回ってるんでしょう。
グレッグ:とにかく手分けして探そう。
DM:ではやがてヤーシュが草むらの中に穴を発見する。深さは五メートルくらいだね。のぞいて見ると底でパセックが伸びてるね。
ヤーシュ:二人を呼んで、引っ張り上げましょう。俺がロープを体に結んで下りていきます。
DM:穴には手がかりになりそうな岩がいっぱいあるから、盗賊の君なら簡単に降りられるね。
ヤーシュ:中の様子は?
DM:中は穴が二手に伸びているね。明かりがなければ、先までは見えないよ。
ヤーシュ:とりあえず、パセックを起こします。
(ほほを叩く仕草)「おい、起きろ、パセック」
パセック:「はれ〜? ちょうちょは〜?」
ヤーシュ:では上まで連れて行きましょう。
DM:何事もなく連れて行けたよ。
ヤーシュ:この穴と洞窟の入り口の位置関係は?
DM:二手に伸びていた片方の先が埋まった入り口にぶつかりそうだね。
ヤーシュ:ビンゴ! そのことをみんなに教えます。
リディア:では行ってみますか。
グレッグ:よし。入ろう。
DM:まぁロープを使えば盗賊じゃなくても下りられるだろう。みんな下りたよ。
グレッグ:穴の大きさは?
DM:縦横三メートルくらいだね。二人並んで歩けないこともないけど、武器を振り回すとなると難しい、かな。
グレッグ:では隊列を決めようか。先頭は盗賊のヤーシュとして・・・。
ヤーシュ:ほいきた。
グレッグ:二番手はパセックか。戦闘になったらすぐ前に出られるように。
パセック:おっけー。
グレッグ:バックアタックされたときのことを考えると、後ろに虚弱体質のリディアを置いとくのは不安なんで(笑)、三番手がリディア、しんがりが私、という隊列で行きます。
リディア:(咳き込む仕草)「ゴホッゴホッ。いつもいつも、すまないねぇ・・・」(笑)
グレッグ:それは言わない約束だろ(笑)。どちらにしろいざとなったら自分の身は自分で守ってもらうからね。
ヤーシュ:HP2か・・・。(敵の攻撃が)当たったら即死、だな。
・・・《註2:DM:実際のところ、前衛キャラがいない為、リディアのHP2はDM的にもつらかったりする。》
DM:じゃあ隊列も決まったところで、いよいよダンジョン探検といきますか。
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