打ち合わせが終わり、ルンドは今会議で決まった旨を部下に伝えるために騎士達を呼び集めた。
「……という理由で今年は我々の隊が城門前を警護するようになった。城門前の警護の内容は知っていると思うが説明しておく。
基本的にはやるべき事は二つある。
一つは勿論城門前の警護だ。
これは今からの役割分担で決めることにする。
もう一つは馬車の誘導だ。
内容にはラジアハンド領内に入った招待者の馬車の警護も含む。
この仕事は今日から行なわなければ間に合わない、既にウェノで、領内に入ったという知らせが何通か届いている。
今から名を呼ばれた者は直ちに警護の任に就くこと」
言うとルンドはおもむろに手に持っていた皮をなめして作った名簿に目を通すと名前を読み始めた。
「……最後にステンダー領から来る来客はロート、ヴァック、ヘッグ、セトの四人であたってもらう。
これからまだ沢山の招待客が来る、それに伴い順次発表するので残った皆もいつでも出立して迎えることが出来る体制にしておくように。担当する人数の多さからしても、当日の仕事より我々はこの任務の方に重きを置く形になる。
……以上だ、何か質問は?」
辺りを見回す。
無言で皆一心にルンドの姿を見やっている。
「無いようだな、では今名を呼ばれた者は直ちに警護の任に当たれ。呼ばれていない者はここに残り当日の役割を決める」
ルンドが言い終えると騎士達はすぐに行動を開始し、送迎の役割を任された者はアッという間にいなくなった。
それからルンドは当日の役割分担を済ますとしばらくの間の休息を取る為に自室へと向かうことにした。