ファンタジア

エルファ11

「エルファさんはどうしますか?」
 楽に訪ねられ、う〜んと少し悩みエルファは答えた。
「う〜ん、図書館とかそういうのがあるって聞いたことあるような。だからそこに行ってみるよ」
「そうですか。それでは拙者が図書館に行きます」
「うん!」

 図書館には豪華なシャンデリアがいくつかついていた。
 やけに広い図書館だが人は一人もいなかった。
 エルファは何か適当に本を取り、椅子に座った。
 本を開くと、何か黄ばんだ紙が落ちてきた。
 それを拾って、見る。
 ――――はっ。
 エルファは目を見開いた。
 そこには一枚の写真と文字がコピーされていた。
 写真には白い羽根を持った少女が映し出されていた。
「文字……はなんて読むんだろ」
 ぼろ過ぎて読めなかったがこの少女についてなのはわかった。
「ふぅ」
 その写真を何秒か見て、エルファは机に突っ伏せた。
 そしてそのまま眠りに落ちる。

 砂漠だった。
 風が強くいつかに見た夢と同じだった。
 エルファの目の前には黄土色の砂漠と、男が立っていた。
「君は…………誰ですか?」
 エルファが聞くと男は静かに言った。
「俺は…………。知らない」
「知らない?」
「俺が誰なのか。俺も解らない」
 男は近づいて来て言った。
「助けてほしいんだ。淋しい……」
 男は言って、エルファを通り抜けた。
「あ、ちょっと待って……」
 振り返るがその男はいなかった。

「エルファさん?」
 図書館の中に入ってきた楽は、うなされているエルファを見た。
「エルファさん! 大丈夫ですか?! エルファさん!」
 エルファを揺すると、するりとマントが落ちた。
「え?」
 マントが落ちてあらわになったのは、有翼人という種族だけが持っている白い羽根だった。
「有翼人?」
「ら……く?」

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