ファンタジア

ブレス7

 皆様こんにちは。前回はこの主人公の俺を差し置いてドラゴンがご挨拶し、かなり悔しかったブレスです。いかがおすごしでしょうか? sunredの世界では今が一番寒い時季ですが、俺が今いるラジアハンドはどうなんでしょうか??? その辺をまったく考えていない間抜けなsunredはダメですね。でも俺は今一応皮のコートを着てるし寒いのでしょうか?? ウーン、謎が謎を呼ぶって感じでしょうか?

 

 俺とリットちゃんとエンペランサはラジアハンド城下街にいた。この街は白い壁に覆われ全ての建物の壁は白くお店の看板も統一された大きさで全てが綺麗に整列されているように見えた。この国には多くの人が永住の地として暮らしている。
 建物はどれも背が高く最低でも四階ぐらいまではあるだろうか? どの部屋の小さな出窓には色鮮やかな花が飾られ花の甘い匂いが立ち込めていた。城がこの城下街の中央に位置し 高くそびえたっていた。城の周りは貴族の家が並び、城の近い家、というより屋敷ほど位が高いとされている。で、これから向かう聖ブライ教会は東側の城と城下街の間にあった。この教会の敷地面積は城と同じほどであり、ここに、教会の総本山の本部もあり立派な教会もあり、神官達が暮らす住宅も整備され、やはり位の高い神官は広い部屋をあてがわれる。学校もキチンと整っている。そして各地に散らばっている教会の宣教師たちが集めて周った膨大な書籍を収めた世界一の図書棟がある。俺はこの図書棟に行きたいんだけどこれが入れてくれないんだ。
 という訳で俺達はこの綺麗に作られた街の石畳の道を歩いていた。俺はここに住んでいたことがあったから勝手を知っていたが、リットちゃんは初めてだったらしく辺りをキョロキョロしていた。
「首痛くならないの?」
 俺はリットちゃんに聞いた。まーこういう反応は正しいのかもしれない。こんな高い建物がならんでいるのは首都であるここだけで、普通はこんな背が高くない。
「なんかすごい圧迫感を感じます。倒れてきそう……」
 俺はテキトーに出店の食べ物を歩きながら買った。安宿に泊まる予定でそこは食事 もでないからだ。俺がここに住んでいた時のままであれば、この辺の路地を入れば目的の宿があるのだが……
「あ……あった。ここを曲がればもう着く」
「すみません。なんか頼りっきりですね」
 リットちゃんがいつになく元気がない。
「ばばーに頼まれたし、ほっとけないしさ。“宿・コクトー”ここだ。相変わらず辛気くせえ宿だな……」
 俺は数段の階段を上り扉を開けた。開けるとベルがカランカランと鳴り、その音で、この宿の主人が目線を向けてきた。
「お……久しぶりだな。今夜はなつかしいお客が来た」
 やっぱりこの主人も辛気臭さは変わっていなかった。
「おい、表の看板壊れてたぞ」
「すべてのものはいつかは壊れるもんさ、直してもまた壊れるのらそのままでいいさ」
 どんな理屈なんだ……神の教えもこの男にかかれば都合のいいものに変わっていた。
「部屋を二つ貸してくれ」
「ん? 一つじゃねーのか? かわいい女の子連れてさ」
「テメーは余計なことは言わず、稼がせてやるんだから黙ってキーを渡せばいいんだ」
「はいよ。風呂はもう入れるぜ」
 俺は行きかけに買った林檎を一つ宿の名前にもなっ ているコクトーに渡した。宿の名前に自分の名前を付けるなんていいかげんもいいところだ。
「おう、サンキュー、昼飯食うの忘れてて腹へってたんだ」
「しばらく世話になるよ。コクトー」
 俺はそう言って鍵を受け取り螺旋階段を上った。階段やフロアにはちゃんと赤絨毯が敷かれ外観よりはましだろう。階段じたいもニスが黒光りしいい感じだし中に入れば悪くないのになぜ外観を気にしないのかが謎だ。
 俺は402号室リットちゃんは401号室に分かれて泊まる。明日はリットちゃんを聖ブライ教会に連れていって。お別れしなければならない。部屋には入りカバンをベットに放り投げた。するとカバンの中からグエッという声が聞こえた。
 ヤバッ! 中にドラゴンがいるんだった俺は慌ててカバンを広げて見て見ると目を回して気絶をしていた。やば〜気がついたらなに言われるかわからないな〜。
 一応カバンからソッと出し、机の上にたたんで置いたタオルの上に乗せといた。
 ベットへ倒れこむように寝っころがった。いい具合に外も夕焼けが広がり暗くなり始め眠気が襲っていた。俺が眠気の中に身を投じようとしたら、トントンとドアをノックする音が 聞こえた。……? リットちゃんだろうか? 俺は眠る気でいた体を無理矢理起こしドアを開けた。そこにはやはりリットちゃんがいたが、どうも様子がおかしかった。

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