こんにちは〜前回はじめましてしましたエンペランサでっす! 今回は、ブレス君の代わりに私が謎の最初のコーナーになりつつあるごあいさつをいたします。皆様はドラゴンはしゃべるんだ〜と思われているかもしれませんが、普通は話さないですよ。私のようなちょっと変わったドラゴンだけがおしゃべりするんですよ。ここだけの話、ラジアハンドの森の中には私のほかに、しゃべる木とか、しゃべるトラが意外や意外にいるんですよ〜。ミステリ〜ですよね。けど、あの人達人間が嫌いみたいだからなかなか出会えないと思いますよ。
バカみたいに長生きしてて知恵だけはありますからあの人達。
「ブレス君、なに気のぬけたような顔をしているの??? はやく行こうよー。その子を聖ブライ教会に預けるんでしょ」
俺は冷静になりつつあった。
「えっと……エンペランサさんなんで僕達を守ってくれたんですか??」
「??? だってご主人だからブレス君が。あっ! かってに契約させてもらちゃった。だってブレス君おぼれてたしー、助けるには契約しなきゃいけなかったしー、それにけっこういい男だし、若いし、なんて言ったってブレス君竜人族だし。本当によかったよ竜人族の人に会えて。だってー私は竜人族以外に主人持つのは絶対いやだったしー、これは偏見とかじゃないの。ポリシーかな、ほら竜人族は他人とは思えないし。もともとは一緒だったんだよ。ドラゴンと竜人って。ブレス君を私は命のかぎり守るからね。ドーンッとまかせてね。ってなんだっけ?」
このマシンガントークのドラゴンのおかげでなんとなく理解してきた。けど、なぜ俺はこんな大きなドラゴンがついて来たことが分からなかったんだろう? そうだ、なぜ騎士たちも追いかけてきてたんだ??
「それは私がこの姿じゃなくて、こっちの姿だったからだと思うよ」
俺はぶつぶつと思ったことをしゃべっていたようだ。耳のいいエンペランサは聞こえたようだ。
エンペランサはみるみると縮まりコウモリの翼のような翼をパタパタさせてさっきの姿を縮尺したエンペランサが俺の両手に収まるぐらいの大きさになった。
こうみればかわいいかもしれない。けど俺の了解もなしに契約をしたって?
「ブレスさん。すごいです!! ドラゴンマスターになるのはすごく大変らしいですよ! それにエンペランサさんってなんか、すごいみたいですし」
目を輝かせたリットちゃんが言った。
「ブレスさん、先生は……どうなったんでしょうか?」
「ああ、あのババーなら平気だよ。だって……」
その先を言おうとしたら急に声が出なくなった。永遠の命だって言おうとしたのに。俺が口をパクパクしている間にエンペランサが口をはさんだ。
「大丈夫、仮にもあなたは神官になるのでしょう? 神官の試験は信じる所からはじまるの。あのばあちゃんのことも信じるの。まー死んだら死んだで充分生きたんだから満足してると私は思うけどね。これから一人で大変かもしれないけどがんばるのよ。こう見えても、ブレス君もいろいろ辛い目にあってるんだから」
なんで知ってるんだ?
「これからあなたに祝福があらんことを祈ってるわ。リットちゃん」
エンペランサは俺の頭の上で腹這いになりながらリットちゃんに言った。
「はい!」
おいおい俺の話はどうなったんだ? 俺は間にはいって言った。
「一段落したしラジアハンドに行こう!」
ここからラジアハンドまでエンペランサに案内してもらい歩いていくことにした。飛んで行けばいいじゃないかと思われるかもしれないが、あまりにも目立つからやめた。追いかけられてすぐだったし、俺自身この突然のドラゴンの出現に戸惑っていた。
俺とリットちゃんは無事森を抜けラジアハンド城下に着いた。