とりあえずはさっさとアスリースに入ろうということになり、一行は街を出発した。
一行は順調に進み、日暮れ直前に街に到着した。
普通の街なのだが彼らの話には盗賊の話題が多かった。
もしかしたら近くに盗賊でも出るのかもしれないな。
そんなふうに思いながら宿をとった。最初はすぐに寝ようと思っていたのだが、どうも街の人たちの話が気になって仕方ない。
明日聞けば良いだけのことなのだが、気になることを放ったまま寝るのもなんだか落ち着かなかったので泊まり先の宿の女将に聞いてみることにした。
「なんか盗賊の話題が多いみたいなんだけど、近くに盗賊でもでるのか?」
尋ねると女将は昨日この街が盗賊に襲われたことを教えてくれた。
多少驚きはしたが、もう捕まっているならばそんなに心配することもない。
その後、多分あまり意味は無いと思うが、ついでにレイチェルとフォルクスのことも聞いてみた。
やっぱり知らないようだったが、替わりにレイチェルと同じような特徴の少女――十六、七歳の外見のエルフ――を探しているルンドという人がこの街に来ていることを教えてくれた。
レイチェルを探している人物が自分達だけではないことは十分に承知している。
一応、あとで神官騎士たちに教えておこうかとは思ったが。
そのルンドという人がただの賞金目当てならば言ったとてあまり意味は無いが、もし騎士ならば情報交換が出来るかもしれないからだ。
とはいえ別に今すぐ話す必要もない。
話すのは翌日にして、今日はもう寝ることにした。