ペラペラと手配書をめくりながら大通りを歩くアルフェリア。
手配書を貰ったすぐ翌日、アルフェリアはもうこの街を出る気でいた。
街を出る途中、昨日の警備隊の詰所の前を通った時だ。
「よう、坊主」
声をかけてきたのは昨日の警備員のおっさん。
む〜〜〜……また坊主って呼ぶし……
視線で怒りを示してみたもののやっぱり無視された。
アルフェリアの拗ねた様子に警備員は子供を見る親のような……楽しげな笑みを見せた。
絶対わざと坊主って呼んでる……
確信したがだから何かが変わるわけでもない。注意してもこのおっさんは気にしないだろう。
「ここを出るのか?」
「ああ、いつまでも入り口付近にいたって仕方ないし。手配書、ありがとな」
「気をつけろよ」
警備員は一言言うと、中に戻っていった。
しばらく彼の後姿を見送って歩き出そうとした時だ、掲示板に少々場違いにも感じる人相描きを見つけた。
犯罪者とは程遠い雰囲気の、綺麗な女の人の人相書き。
彼女を傷つけないで保護しろという条件付きだが額は他の手配者に比べると破格の値だった。
「何やらかしたんだ、この人