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アルフェリア22

 あの後、アルフェリアはルンドを追いかけて部屋を出ていた。
 声をかけるとルンドは少しばかり不機嫌そうに眉をしかめて振り向いた。
 その視線に一瞬ひるんだが、次の瞬間には平静を取り戻した。
「どこから向かうんだ?」
 言い出した当人に聞くべきなのかもしれないが、さっきのルンドの様子を見たせいかなんとなくレイチェルには聞きづらかった。
 普通に考えれば一番近いクラリアットからだろう。
 が、レイチェルも一緒ならばレージラールという手もある。というより、実際舞会までの時間を考えるとレイチェルの力を借りねば不可のだろう。
 ルンドはアルフェリアの考えと同じで、とりあえず近いところからと考えているらしい。

 

 そうしてそれから数日後、三人はレイチェルの移動魔法でクラリアットへと向かったのであった。

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