ファンタジア

リエル1

 今日もまたいい天気だ。
 とてもよく空が晴れて、気持ち良い。
 雲もない青色の空が、果てしなく続いている。
 リエルは、この空の青が好きだった。
 そして、この空色は、リエルが最も嫌いな色でもあった。
 この色は、リエルの罪の意識を重くする。
 自分の所為で死なせてしまった、リエルの養父。
 彼の瞳も、空色だった。
 だから、リエルは空色が嫌いだ。
 救えなかった、養父を思い出すから……。

 リエルがまだ、ほんの十の時の話だ。
  『仕方ないかも知れない』
 何度も思ったことだ。
 だが、それはちがう、とリエルは思っていた。
  『自分さえいなければ……』
 何度も何度も、そう考えた。
 いつだって、考えられるのはそれだけだった。
 だからリエルは、この四年間ずっと一人で旅をしてきた。
 一人きりで、誰にも頼らず、凍えるような寒い冬の日も、倒れそうに暑い夏の日も。

 ただ、「養父の無実を晴らすため」に……。

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