第二十六章 どうせ役に立たない
「馬車が来たぞ」
エーリックの言葉で皆が馬車に乗り込む。
4人で馬車にのるというのは少々つらかったが、どうにか失速せず進むことが出来た。
ガラガラと馬車特有の音がする。
馬に鞭を打ち、馬の鳴き声と共に馬車はスピードを上げた。
フォルクスとエーリックは何やら二人で話しをしている。
隣りにいるアルフェリアは、虚空を見つめるような目でボ〜ッとしている。
何があったのだろうか。
ふと、そんな気持ちが横切る。
それを慌てて否定する自分。
誰かに何かあったって私には関係ない。
私がそれを聞いたところで結局なんの役にも立たないのだから。
……
そう、言い聞かせる。
大きな石に乗り上げ、馬車が揺れる。
途中何度も大きく揺れながらも馬車は目的地に確実に近づいていった。