空中から見てアルサロサが見え始めた辺りで地上に降りた。
町の近くで降りて人に見られることを恐れたためだ。
「さってと……」
町の入り口で、アルフェリアは小さく息を吐いてきょろきょろと周囲を見まわした。
まずは聞きこみからだ。もうこの町を離れてしまっている可能性もあるが、どの方向へ向かったかくらいは聞けるだろう。
まぁ……いますぐにというのは無理だが。
前の町を出てから約半日。朝というか夜中と言うか……そんな時間だ。
「変な時間に着いちまったなぁ……」
とりあえず宿屋に行くのがいいだろうと思うのだが。
「こんな時間に行ってもな」
宿屋の人間とて夜は寝る。一応商売だし行けば対応はしてくれると思うけれど……人々が起きだす時刻まであとちょっと。
「その辺うろうろして時間潰すか」
そう言って歩き出したアルフェリアの目に二つの人影が映った。
こんな時間に出歩いてる人というのも珍しい。
服装からして旅人っぽい。ちょうどいい、フォルクスたちのことを聞いてみよう。
「あのー。ちょっと聞きたいんだけど……いいかな?」
アルフェリアの呼びかけに二人の
男は立ち止まった。
「なんだ?」
一人が問い返す。
「この町にフォルクスって言う名前の白子が来たと思うんだけど……知らないか?」
「フォルクス?」
男の表情が変わった。どうやら知っているようだ。
「ああ。この町に立ち寄ったのは確かなんだけど」
少し考えてから、彼はフォルクスがまだ宿屋にいることを教えてくれた。
どっちにしてももう少し時間が経ってからだが、宿屋に向かうことが決定した。
最初はレイチェルを捕まえてやろうかとも思っていたのだが、良く考えるとそれではあいつを喜ばせるだけのような気もする。あいつはレイチェルを連れ戻そうとしていたのだから。
そう思いついた時点でこれからの方針が決定した。
「よしっ、徹底的に邪魔しよう」
ルンドがレイチェルと会うことを妨害してやろうと心に決め、アルフェリアは日が
昇るのを待ちながら街中をうろちょろとしていたのであった(笑)